
「EfficientEX」のブラウザ版を使用していて、もう少し処理が速い方がいいと思われた場合には、ブラウザ版よりも5倍高速なデスクトップ版が利用できます。
デスクトップ版は有償版の有償ライセンスでのみ提供いたします。
ブラウザ版もデスクトップ版も、クラウド上の同一のデータを使用します。これにより、学校ではデスクトップ版を自宅ではブラウザ版を使用するといった利用法も可能です。
デスクトップ版がブラウザ版より高速な理由を、以下に説明します。
マークシートの自動採点を行う場合を例にとります。
今、生徒A、生徒B、生徒C、生徒D、生徒Eの5人のマークシートを読み取って自動採点を行うとします。
ブラウザ版の場合は、生徒Aの採点処理が完了してから、生徒Bの処理、それが完了したら生徒Cの処理、同様に生徒Dの処理、同様に生徒Eの処理と、それぞれの生徒の処理を順々に行っていきます。
これに対し、デスクトップ版の場合は、生徒A、生徒B、生徒C、生徒D、生徒Eの5人の採点処理を同時に並行して行うことができます。
このため、全体の処理時間が生徒1人分の時間ですみます。
並行処理のイメージ

このような動作を、マルチスレッド処理と呼びます。
デスクトップ版ではプログラム上で処理に時間が掛かる箇所は、全てこのマルチスレッドで行うようにプログラムしています。
残念ながら、ブラウザ版ではブラウザの仕様から、この並行処理を行うことができません。そのため、全ての処理を順々に行うことになります。
これにより、デスクトップ版はブラウザ版よりも、5倍速く処理を完了することができます。
また、プログラムが動作するための基盤となるソフトウェア(フレームワークといいます)も、ブラウザ版とデスクトップ版は異なっています。これもパソコンの仕様から決定されています。
このフレームワークも、デスクトップ版の方がブラウザ版よりも高速に動作しています。
これらのことにより、デスクトップ版はブラウザ版よりも、5倍速く処理を完了することができます。
ただし、5倍はパソコンのCPUおよびメモリの性能に依存するため、動作を保証するものではありません。大よその目安とお考え下さい。